失敗もないわけではない大原孝治氏の経営

大原孝治氏はドンキホーテを経営する社長ですが、とにかく攻めの経営をすることでこれまで多くの実績を残してきたという事が特徴的です。

数ある経営者インタビューや大原孝治氏のプロフィールを見ると売り場担当から社長にまでなったということですから、現場からのたたき上げでここまで来た人という事が分かります。これがいかに凄いのかという事が分かるでしょう。組織に入るとこの組織が重要視することは組織の維持であって、経営でも売り上げでも何でもなくなるという事がほとんどです。組織を維持するためにビジネスをしているといってもいいぐらいのところがほとんどでしょう。そのため、現場は現場でその組織を維持しようとしますし、経営陣は経営陣で自分の地位だけに固執しようとしてます。全ての戦略は自分の今のポジションキープを優先して考えられるので、会社の事などは二の次になってしまうわけです。ですが、大原孝治氏はそうしたところでトップにまで上り詰めています。その実績があるからこそ自分の決断にも自信を持つことが出来るという事にもなるのでしょう。実は同氏は成功ばかりしているわけではありません。出店してわずか二週間で撤退を決断したようなお店もあるわけで、こうした決断の出来るという事も同氏の判断力を物語るものと考えてもいいでしょう。やれという命令は出しやすいのですが、退けという命令は出せないものです。これは歴史が証明している通りで、これが出来るようにならなければ一流ではないのだとも考えられます。

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